8再開の金曜日(水林)


2年生の授業参観、なんかドタバタでおわりました。


「生徒会長さん。」
「キャー弥生ちゃん!どうしたの?」
「えぇっとぉ……金曜日、2年生の授業を会長さんの権限で取りやめにして下さいませんか……?あぅぅ。」


あごをちょっとひき、上目遣いです。


「かわいいっ!弥生ちゃんのためなら何でもするわ!
2年だけじゃなくて私(3年)も中止して、あなたのゆかいな仲間達……やなぎちゃんその他諸々をつれてくるわね。」
「はい!よろしくお願いしますですぅ!」
「うふ!私の辞書に『不可能』という文字はないわ」


一瞬笑顔の片隅に黒いものがみえましたが、みなかったことにしときます、はぅぅ。



金曜日。
「王子様!!私の姿をみにきてくれたのですね!!体操服姿ですみません。本当はもっと可愛い服を(以下略)」
「まあ、僕だって会長にさからって退学、もしくは国外追放されたくないしね…」
おっ、おそろしいです…((汗


「で、水林、何するんだ?」
「あ、柏原先輩もきたんですか(チッ)っていうかまた背のびてませんか?」
「あぁ、日々更新中だ。」
「にょ〜水林、柏原を殺すななのだにょ。殺すなら柊の兄の方にしてくれなのだ。
あやつ、まだしぶとく生きやがって……」
「あれで生きてたなんて、流石エイリアンのお兄さんですね。」
「弥生ちゃ〜ん!が〜んばってぇ〜」
「げっ、ハツもきてるのですか……(幽体離脱)」


ハチャメチャですけど…王子様がきてくれたから全てOKなのです。


「先生!!ヘリが校庭に!!」
「何!?」
ダダダダダ……


な、なんなのでしょう!?


ガチャ
「「弥生姉ぇ!!」」
「弥夜!?」
「久しぶりーー!!」
ひしと抱きしめあいました。
「姉ぇ、背のびた?」
「そこまで……弥夜ものびてますね!!」
「弥生姉ぇーーーーーー!!」
「弥……勒……?」
タッタッタッと走ってくる弟。
「あねーーーうえーーーーー!」
「みーーーろくーーーー!!


何できやがったこのクソ弟がァァア!!」


「ゲファ!?」


弥生☆キーーーック。
ズザザザザザ



あ、周りがひいてます。


「……水林が2人?」
しん、とした中に柏原先パイの声がひびきます。


「ウチは水林弥夜!」
「ぼ……僕は水林弥勒」
「3つ子なのです、私たち」


…。
……。
………。

「「「「えーーーーーーー!?」」」」




大合唱です。
(「なんで水林、弟にとびげりかましたのだ?5メートルほどふっとんだのだ」)
(「あいつ、私といっしょに生まれ、3つ子なのに私より30pたかいんです!」)
(「僕、178pになりました。」)
(「俺よかでかいのか……」)



バスケ、始めです!






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