2ボケとツッコミ(工藤)


私の夢は早速に崩れました、はい。
だって転校生は宇宙人ってなんなんですか。
しかも校内の案内させられますし・・・。


「じゃあ、これ全部図書室なのだな!」
「はい、そうですよ。」
「みにゅにょー。」


あと1つ気付きました。
こいつはたぶん本当に宇宙人です。
ミニョーとかいうし、日本語まちがうし、この歳でこれだけ日本語ができない日本人がいるのなら日本の恥です。


「これくらいでいいですかね?」
「ににょ〜?」
「えっ」
「にょにょ!」


ダメです、とまりません。
この馬鹿見てると、なんかムカムカするといいますか・・・。


「で、ところでなんだが。」
やっと・・・普通の日本語を。
「ここ、何階なのだ。」


ピキッ。
「ふざけんなぁ!!」
本当にすみません、柊さん。
あれは反射だったんです。
自分の怒りを止められなかったんです。


だって・・・エイリアンとコミュニケーションなんて・・・。
いきなりピコピコハンマーでたたいたりして。
けど、あなたも悪いですよね。
だから、

「柊さん、今のが日本のツッコミなんですよ。」
「つっこみ?」
「はい。ボケに対してツッコむとコントが成立します。素晴らしいボケでしたよ。」
「ホニョー。」
「はい。」


・・・あやふやにしてでも私は謝りません。


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