13学校を出よう!!(朝月)


何故この学校は校舎から校門の距離がこんなに遠いんでしょうか……?
なかなか外に出れません。


さっき鬼さんを見かけたのですが、
英さんが倒してくれたのでまずまず大丈夫な様です。
鬼さんと英さんの目がとても怖かったです。


『ピンポンパンポーン』
いきなり放送が始まりました。
『天馬君と弥生ちゃんとそのこ達についてるメガネは除外されまーす!!以上!!』


「……。」
「……。」
「……。」
「あの、天馬君と弥生さんと通称メガネさんとは誰のことですか。」
「弥生というのはあのメイド服着てうさ耳付けてた人。
天馬君とメガネ君はその周りに居た男子じゃないのかな。」
「……?英さんが喧嘩してないほうのメイド服の方ですか?」
「……そうだね。そっちの人だね。」


とにかく、正規の生徒の5人うち、2人は大丈夫なようです。
安心しました。
いくら知らない人とは言え、人が傷つくのを黙って見ているのは嫌ですから。
とはいっても自分では何にも出来ませんし、どうせ偽善なんでしょうけど。
鬼さんは攻撃してきたので反撃されても別に文句は言えませんよね。
英さんにお礼を言ったら、英さんは
「倒したいから倒しただけだよ」と言ってそっぽを向いてしまいました。
私は何か怒らせてしまったのでしょうか・・・?
朝月さんは黙々と歩いています。
ていうか鬼さんがこんなに少ないなんて、朝月さんは学校で相当影が薄いのでしょうか。
まあ私も人のこと言えませんけど・・・。英さんがきっと濃すぎるんですよね。


その後何も起こらないまま、校門突破しました。
英さんが凄くつまらなそうな顔をしています。
鬼が外に出ない限り、鬼は私たちを捕まえることが出来ないでしょう。
あとの2人、頑張ってください。
朝月さんは、逃げました。





(………残り15分。)



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