11交渉中(天馬)
「なっなっなんでこんなにこの学校人いるの……!?」
ずっと走りっぱなしで少し疲れてきている。
「弥生、この学校何人くらいいるんだ?」
「えぇっと……ザッと1200人はこえてるんじゃないんですかね?」
「「なっ!?」
おいおい、何いってるんですか!
時計を見ると開始時間を10分すぎていた。
……これだけか、というべきか、こんなに、というべきか……。
30分の持久走大会はキツイです……(泣)
4階の角をまがると、
「あっ」
「ひっ!」
「え?」
「はい?」
下3人は僕らですけど。
上1人は。
上に腕章をつけてます。
『生徒会長』と。
……。
走る形で固まってしまいます。動けません。
生徒会長の口がゆっくりと開きました。
「……か。」
か?
「かわいいーーーーーー!!」
「はい!?」
僕と弥生さんをギゥゥッ!と抱きしめた。
「ひゃうっ!?」
「いやぁぁあすっごくかわいいわ!!
1年生にメイド服のかわいい子がいるとは聞いてたけど、すっごいかわいい!!」
じゃあなんで僕までだきしめられてるんですか?
星夜だけ疎外されていて、背後から黒いオーラがうずまいているんだけど……こわい。
「君、阿賀紗学院の子じゃないよね!?すっごいかわいい!!
なんか周りが天然オーラでおおわれてるかんじっ!!
ねぇ、生徒会に入らないっ!?」
なんか機関銃のように喋られて頭がグルグル。
でもけなされてるよーな、そのような気がするんだけど……。
「じゃあ。」
星夜が入って来た。
「この3人を逆鬼ごっこから解放してくれたら考えるらしいですよ。なっ、天馬?」
僕の方をふりむいた星夜は笑顔全開。
ついでに黒さも全開!
「いいわよ♪」
ずるずると僕と弥生さんをつれて放送室につれていった。
ピンポンパンポーン
「天馬くんと弥生ちゃんとその子たちについてるメガネは除外されまーす!!以上!!」