10幼なじみだよぉぉぉぉぉ(イアン)
「誰でしたっけ?」
「おっ、お前の幼なじみだあぁぁぁぁぁ。」
「いたっけ?。」
この僕の存在なんか、まったく知らないようにふるまうのは工藤周。
まっくろくろすけ(某アニメのキャラクター)よりも黒い魔女様である。
「影賀薄だ。『いんが はく』だっ。」
「あっ、『かげがうすい』だ。ごめんね、忘れてたようです。名前の通り影が薄いからっ。
いまどきありえないネーミングセンスのなまえでIANN。
つまりイアン君ですねっ。」
そう…。僕の名前は本当に影賀薄という名で、それを工藤姉妹にからかわれるんだっ。
「で、なんでここに?」
「僕が副会長だからだっ。」
「あぁ、影が薄い副会長ってパシリやすそうですね。ハツもセンスがいい。
私、次期生徒会長ですから、末長いお付き合いを。」
拝啓、僕へ。
どうやら僕はまた工藤姉妹にパシラレルヨウデス。
ボクッテドウシテコンナニカナシイウンメイノモトニイルンデスカ。
「さっ、イアン。私は鬼ごっこ終了までここに立てこもります。
お茶を取ってきて下さい。」
「な、何で僕が。」
「ほら、作者の気まぐれで出られたあなたの出番を増やしてさしあげてるんですよ。
きっともう二度とでられませんって。」
そんな気遣いいりません……。
そして、次のセリフは黒い女王(ハツ会長)からも言われた言葉だった。
「あなたの存在価値はパシられることにあるんですから。」
シニタイヨ。