8裁判(水林)
アリス一行が裁判所の一室に着くと、そこにはもう女王様が玉座に座っていました。
そして裁判所のテーブルにはなぜかお菓子がおいてあったのです。
「ポテ……チッ!!」
「みにょー!!」
なんとそこに置いてあったのは……いや、そこにいたのは柏原ネコの恋人にあたるポテチだったのです。
柏原ネコは飛びつきましたが柊ウサギに阻止されてしまったのでした。
「お前なにするっ!」
「にょっ、みっ!」
「意味分からん。……まあいいか。」
「あなたたちはお馬鹿さんたちなのですね!!」
「しーっ!!」
とつぜんアリスが叫びましたが、また柊ウサギが阻止しました。
というか、ウサギさん、君はまともなんですかっ。
バーン!!
「なんだこの音は。」
「裁判が始まるのですねっ。やっと王……女王様に会えますぅ!」
「これより、どうして昨日民間人がいたのか、裁判を行う。」
「なんかネーミングセンスなくね?」
どうやら柏原ネコの声は小さいらしく、だれにも届きませんでした。
「最初の証人、出て来なさい。」
女王様の家来が呼ぶと、帽子屋が出てきました。
「証言なんて……ただ昨日お茶会の時間をかんちがいしてきただけのことですよね?それだけです。」
「証言になってないな。もう証人はいないのか。」
「私が証言しますっ!」
「ちょっおまっ……お前はなんか分かんないんだけど一応容疑者なんだぞっ。」
「君……」
とつぜん、女王様が声を出しました。
「はぅあっ……王っ……女王様っ!!会いたかったで」
「身長141p以下の者は裁判所に入れないのだが。」
ちょっとまってください、女王様。いまアリスさんの核にふれましたよ……ね……?
「この者の首を刎ねよ。」
「はっ」
「ちょっとまってください女王様っ。それ今作ったでしょ!!?」
「いや、ちゃんとした法だ。」
「でも絶対首はねませんよねっ?だって女王様は……私のディスティニーの人ですからっ!」
「確実に違う。家来共、首を早く刎ねろ。」
もう刀のようなものがアリスさんにせまってます。さぁアリスっ?どうする!?
「私一応成長してるんですっっっ!」
「「「「は?」」」」
「今141.1pですっ!じゃ、大丈夫ですねっ!!」
「……っち。」
「舌打ちしました?」
結果はアリスさんがね、知ってると思いますよ。ハイ。