9その終幕(水林)


「待て〜!!」
「待てっていって待つほどバカじゃないですぅっ!」
「みにょ?」
「いたっ、バカがいた!おいウサギ走れ!」
「み、ににょにょにょにょーーーー!!」


トランプの兵隊たちに追いまわされているアリスたち。


「ウサギさんっ速すぎですぅぅぅぅ!!」
「みにょにょ!!根性なのだっ」
「マジでか。」
スパパパパとメッチャ速いウサギ。


「にょにょっ!ここにかくれるんだにょ!!」
「はぁっ、はぁっ、はいい!」
バタバタバタ
1つの個室に入った。


「ここならトランプたちも入れないんだにょ!」
「ウサギ・・・・・・ここはどこだ?」
「にょ?女子トイレだが?」
「ぎっ……

ギャアアアァアアアア!?!?」


「おい、いたぞ!」
「つかまえろ!」
「いやでも女子トイレには……」
たじたじのトランプたち。
「みにょにょにょ!!どうだっこの威力!!」


ウサギは胸を張っている場合ではない。
ほら、柏原ネコが魂抜けてます。真っ白じゃないか。


アリスはニヤリと悪い笑みをうかべました。


「ウサギさん、眠っている人にはキスすれば目がさめるんです。」
「キ……ス……?」
ポッっと顔が赤くなるウサギ。
おいまてそれは白雪姫だ。


「ウサギさんがキスをすればネコさんは目がさめますよ……」
「ににょ……」


徐々に顔を近づけるウサギ。
(うん、こういう恋愛もいいですねぇ!)


アリスは恋愛ものが大好きなのです。


顔の距離が後5p。



4p



3p



……。



ムニ。




「なっ!?!?」
ムニニニニ。


ウサギはネコのほおをつまんでいた。
「いっ……てぇ……ってうぉぉぉえあ!?顔近っ!!!」
ズザザザと兆速で後ずさるネコ。


「ウサギさん、あなた、キスって……」
「キス、してしまった……」
顔が赤いウサギ。


「あの……ほっぺつまむことがキスなのですか?」
「にょっ!!!」
てれてるウサギ。


「あ゛―――――」
ネコがかべに手をつき「ドターン」


「わっ!?!?」
「にょ!」
カベが横にたおれた。
柏原ネコの目にじかにスポットライトがあたる。


「うっ……」
「ブラボーブラボーブラボーブラビアス!!」
「りっ……「「理事長っ!!」」「ににょ?」

「oh!この劇はすばらしいですネ!!ボーよみのナレーターもよかったザンス!!」


            「以上、ナレーター、工藤と朝月でお送りしました。」


*柊は水林に、地球でのキスはちがうことをちゃんと教えてもらったようです。



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