5中等部生徒会長の受難(工藤)


2学期が始まりました。
あぁ、夏休みっていつのまにか終わってしまう儚いものですね。
そんな私、工藤周には始業式の司会という大仕事があるのです。
あっ、イアンが必死にメモ帳読んでいる。
2学期始業式の生徒会長あいさつはイアンでしたのでしょうか?
まぁどうせ、黒天におしつけられたのだと思います。


〜イアン演説中〜
へぇっ、イアンがんばってるじゃないですか。
一厘直しました。一厘。


〜さんじゅうーびょうけいか〜
チッ、まだなんですの?だいたいどうしてイアンごときが生徒会長なのでしょう。
(*まだ四十秒ダヨ。)
あぁ、いいこと思いつきました。


〜イアン演説終了〜
それは、なかなか素晴らしいものでした。なんてたえられません。

「生徒代表の言葉
一年一組6番「○○××」
二年三組16番「△×○☆」
三年一組1………」
「とみせかけまして三年二組2番「影賀薄」」
「なんでー、さっき僕やったよ。ねぇ、今先生一組って言おうとしたよね。」
「あぁー、聞こえません。影賀君早く登ってくださいまし。」


残念なイアン。
この後、パニックになったイアンは「こんにちは」の「こ」を25回もかみ、極めつけに黒天に「薄〜、お茶ちょうだ〜い。」と言われた姿しか生徒の記憶には残りませんでした。


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