3世界で最高の理想の部屋(図書組には)(朝月姉)


キャーーーーーーーーッ!!紫おねえさまだよーっ!
知ってる人はお久しぶりです!
知らない人は覚えてねっ!
えっ覚える気がない!?嘘だよねっ覚えるんだよ!!


「紫姉。」
なぁに冂ちゃん。
「痛いです。」
……今日は、何とお宅訪問編なのですよ!!
峰の部屋を家宅捜索しちゃいます☆
「荒らすんですかぁ?」
……さぁて、何が出てくるかな?

(「冂。いくら賭ける?」
「150円です。」)


ガチャ。
戸を開けると、
上から雑巾が降って来た。
しかもぐっしょり濡れている。
紫と冂はそろって上を見上げた。
上には鏡が張り付けてあり、鏡に伸びる矢印には。
“馬鹿の顔“と書いてあった。
「何か……某7日間戦争ネタですね……」
「ごめん。パラ読みだわ…。」


鏡は見なかったことにして、紫と冂は部屋に進む。
「ねぇ、冂……」
「何ですかぁ?」
「峰って主食何だっけ。

本食って生きてたっけあの子。」


「本って食べれましたか……?」
2人の目の前には、本だけの世界が広がっていた。
窓に隣接した机を取り囲むように設置された本棚。
本棚に入りきらなかったらしい本が下に積まれている。
そして本のせいで足の踏み場がない。


「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……「って三点リーダーの応酬してどうするんですか。」
「え、ノリ?」
「はぁ………」

部屋の中心に立ってぐるりと見渡すが、何処を見ても、本、本、本。


「えっと……あぁ、ベッドの下だったわね。」
ゴソゴソとベッドの下を漁る紫。
「ん?何かあるけど。……箱?」
「箱?ですか?」
よいしょ、と紫が引っ張り出したものは、
「………帯?」
「帯ですね……?」
匣いっぱいに詰められた本の帯だった。


「…冂、探すわよ!」
「何をですか!?」
エロ本をよ!」
「やっぱりそれですか!?」


~数十分後~
「ない…わね……」
「ですね……エロ描写が少し入った本、位しか無いですね……」
「ねぇ冂……峰ってさ……」
「……はい。」
「もしかして女の子に興味がないんじゃあ………」
「は?」
「ほら、二次元、とかまさかの[自主規制]とかさ……」←嬉しそう
「紫姉……自重して下さい……」


家宅捜査お宅訪問の結果:家人からの疑惑が深まった


(「紫姉、150円下さい。」
「持ってないよ?」
「………。」)


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