4すでに家族紹介編(水林弟)


「うわぁぁあーー!!ちょっ、弥夜姉ぇ!弥夜姉ぇ!」
「何?うっさいなカス弥六。」
「カス!?って弥夜姉ぇでしょ!!ボクのパンダくんにオレンジジュースこぼしたの!!」(半泣き)
「はー?なんでー?(ジュジュジュー)」
「現在進行形で飲んでるじゃん!!姉ぇでしょパンダくんに残虐な行為(オレンジジュース(ry)したの!!」
「は?残虐?どこが?どこらへんが残酷な天使のテーゼ?479字以上487文字以下で答えやがれェェエー!!」
「無理!そんな微妙+何気用紙1枚分こえてるのムリーーーー!!」
「馬鹿野郎!あきらめんな!!はい今消えた!弥六の気持ち今消えた!全っ然伝わってこない!!」
「……弥夜、弥六、暑くなってきたのはわかりますけど、静かにしてくださいまし……」


7月というのに、せみがもう木にはりついてます。
地球温暖化ですよね、いつか南極か北極から、ペンギン流れてくるのでしょうか。


「だって…!!僕っ…パンダさんだけじゃなくて、いるちゃん(いるか)の背びれが切断されてて…っ!」
「あぁそれワタシですぅ(ニコッ)」
「うわぁぁああんっっっ!!」
少女漫画のように、キラキラと涙をこぼしながら走り去る弥六、もといドカス。


「弥生姉ぇ、何かいてんのー?」
「ふふ、弥夜、忘れたのですか?今日は七夕ですよ、というと、おぉーー!と弥夜がとびはねました。」
「ウチも書く。」
パッ、と紙をとり、サラサラとかきました。

『弥生姉ぇの恋が叶いますように、不必要な生物(弟とか)がいなくなりますように。』

「まぁ!すばらしいですよ弥夜!」
「弥生姉ぇのこと大好きだからだよーー!」
いちゃいちゃとしている、その上の階で。


「えぐっ…えぐっ…」
(ああ、なかないで……ぼくは、だいじょうぶだよ…ね?)
「うぅ…パンダくん…っ」

パンダくん、それは。 弥六の13年間の涙をすいとっている、弥六の唯一の理解者。
かびてるんじゃねぇの?とかつっこみは別にして。
「僕は2日に1回は手洗いで洗ってるよ!!」
失礼しました。


(ねぇ、みろく…きょうは、たなばただよ!なにか、ねがいごとをしよう!)
「えへ、もう書いてるんだ!」
(なに?みせて!)


ピラッ

『姉ぇ達に殺されませんように』




(……み……ろく……)
「去年は叶えてもらったからね!今年もお願いするんだ!あれ?パンダくん?なんで泣いてるの?パンダくん。」




=in 行灯家=
「ねぇ紅葉。今日は七夕らしいよ。」
「そうか。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
ジ・エンド。


back  menu  next

家具

テンプレート