2兄の心妹知らずPart2(紫堂)
「ねぇ、やなぎちゃんの家って一体どんなとこ?」
始まりは瑪瑙(あのばか)の一言からだった。
お久しぶりです。
何話ぶりかもわからないけど紫堂アゲハです。
今回は地元校3人組でやなぎちゃんの家に遊びに行くことになりました。
「なぁ、あれか、まさかのあれか。お前の家ってまさか柊星にあるとかか。」
「それはあるなー。というか先輩なんでセーラー服着てんですか。」
「似合うだろう(←女装好き)」
「似合うのだなー。」
「いや、そういう問題じゃないから。」
「で、やなぎちゃんの家ってやっぱ母星にあるの?」
「ちゃんと地球にあるのだ。」
「「「おぉー。」」」結構びっくりだよ。
=柊家=
「意外と普通だな。」
「普通だね。」
「うん、何か変な通信装置がなければね。ちゃんとそこつっこんであげようよ。」
あれなんですけど。
電話っぽいのあるけどあきらかに変な通信装置ついてんですけど。
「おぉ!あれはなのだにょ。『星間互換性能力付属翻訳通信……』」
「ごめん。ややこしいから要訳して。」
「柊星につながる電話。」
それならそうと最初からややこしくいわないでください。
「じゃあ、あれか、ワープホールみたいなのもあるのか。」
「あるのだにょ!」
「すごいねー。どこあるの?」
「机の引き出しのなk
○ラえもんーーーーっ!!」
「いや、紫堂、あれはタ○ムマシンだ。」
「突っ込むべきはそこじゃないです、先輩。」
なぜに引き出し………。
てか本当にあるんだワープホール。
「ちなみに故障中なのだ。」
「わぁーー。大変なんだねーー。」
「瑪瑙、そういうことを言う前にワープホールの存在について突っ込め。先輩も。」
というかやなぎちゃんの部屋自体はどうなってるんだろう・・・・・・・・・・・。
=松乃の部屋=
「あれ。“やなぎちゃんの部屋はどうなってるのか”って前振り振っといてお兄さんの部屋なわけ。」
「我輩の部屋は企業秘密なのだ。あれなのだ。
ベッドの下からエロ本の1つでも見つけ出して弱みを握ろう大作戦なのだ。」
「「おぉーー(パチパチ)」」
「いや、“おぉー”じゃないよ。」
うわぁ、やなぎちゃん、ベッドの下ゴソゴソやってるよー。
うわぁーー、しかも何か出てきたし。
「……。日記?」
「日記だねぇ。」
「日記だな。」
「日記……なのだな。」
いわゆる十年日記という奴です。
あれ、やなぎちゃん勝手に読み始めちゃったんですけど。
しばしの静寂…………。
「……。なぁ、紫堂………。」
「どうしたのやなぎちゃん。」
「あくまでも仮定なのだがな、
今までシスコンの大馬鹿野郎で素晴らしくウザったいと思っていたやつが、
実はただの心配性な妹思いの兄でしたなんてことになったらお前はどうするのだにょ。」
あきらかに仮定じゃないよねそれ。
日記よんで発覚した衝撃の真実とやらですよね。
「やっぱりそこは禁断の兄妹会いに走r」
「オタクはだまれ瑪瑙(怒)。普通に考えて仲直りじゃない?」
「にょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
すっごい複雑な表情のやなぎちゃん。
………うん。これだけお兄さんへの態度硬化させてたらそりゃ悩むわな。
仲直りには後半年はかかるかな。
(「で、とりあえずどうするの。」
「バイクに細工して 海に突き落とすのはやめるのだ。」
「「「……………。」」」)