4Let's start!(水林)
ある木かげに、風そよぐ長い髪をもった女の子がいました。
「あっ……ふ、ここは何処なのでしょう……。
そして、なんで私はロリータを着ているんでしょうかっ!?
ま、まぁ、私、一度きてみたかったんですよね!あぅあぅ〜〜」
ほれぼれと自分の服をみている水林弥生。
ピョコン。
「はぅあっ!?」
「ににょにょ!!」
「ひ、柊先パイ!」
「ににょ、今我輩はウサギだにょ!で、水林はアリスなのだにょ!!」
ピョコピョコとうさ耳(たぶん付け耳)をゆらし、
いやに大きい丸眼鏡(クラ○のような)、
そして、また大きい時計を首から下げている柊ウサギ。
「にょにょっ!じゃ、チェシャ猫の所にいくんだにょ!」
どこからかもってきたボタンをポチッっとな♪
その瞬間、アリスがもたれかかっていた木がシャッターをガガガガとあけ始めた。
「ひゃう!」
「にっ……ににょ!!」
「ほえっ!?なんでウサギさんも驚いているのですか!?わかっておしてたんじゃないんですかっ!?」
「みょ!工藤に押せっていわ……れ……て……」
ヒュ〜、と二人はブラックホールの中に落ちていった。
ドスン、と下におちた。
「はうぁっ、下がやわらかくてよかったですね!あれ?ウサギさん?ウサギさん!?」
「君の下。」
「はうっウサギさん、大丈夫ですかっ!?誰にこんなボロボロにされて……!!」
「君だよ。」
「はっ!!あなたは!?」
「さっきからいた……」
ピンクと黒のしましまに身を包み、長い尻尾と三角耳をつけている、柏原先パイが。
「俺はチェシャ猫」
木の上にねそべりながら、ゆっくりと尾を振った。
「はぅっ!やけに大きい猫ですね!」
そう弥生は言うと、どこからか、バズーカをとりだした。
ズドン。
その音でウサギは起きた。
「みににょっ!何が起こったんだにょ!?」
モクモクと煙がはれると、ポッキリ折れた太い木の幹をあぐらをかいてパリパリとポテチを食べている柏原猫。
「ににょにょにょーー!?」
「たった今俺は機嫌悪くなった。ポテチもってこい(ビシッ)」
「え〜。なんで(お前ごときのために)いかないといけないんですかぁ??」
「とにかく、いかれ帽子屋の所にいってこい。」
「ににょ!いっしょに行ってくれるのか?」
「俺は立場上、いじわるな役何だ。だからいかない。」
その時、弥生アリスは柏原猫の後にまわりこんだ。
そして、耳元でささやいた。
「いっしょにいけば、ポ テ チを、 山 ほ ど、もらえるかもしれないんですよぉ……?」
というわけで。
弥生アリス、柊ウサギ、柏原猫一行はいかれ帽子屋へ向かった。