3チョコ、チョコ、チョコー!(工藤)
このたび、我が阿賀紗学院では文化祭?兼宇宙人歓迎会を行うこととなりました。
もともとこの時期に行うことになっていたのでいいのですが、
たかだか転入生1人に全校で歓迎会というのはやはりエイリアンだからなのでしょうか。
まぁ、ともかくそんなこんなで私はなぜかエイリアンと一緒に「アリス」をすることになりました。
「けれど柏原君。」
「なんだ。」
「歓迎される側の人が出演しては意味がないのでは?」
「ま、いいではないか。」
「あぁ、エイリアンですし、歓迎の意味が分かってないのかもしれませんね。」
そういうことで納得しておきます。
「ににょー!!」
「あっ、柊さん。」
「ににょーにょー!!チョコ余ったのだがいるか?」
柊さんの手のナカズーム。拡大15倍。
「チョコ……くれるの。」
「みょっ。」
コケタ。エイリアン。
チョコが空をとんで……1つたりとも地面になんておとすものですか。
だってチョコですよ、チョコ。
この世で最も尊ばれるべきものの1つなのですよ。
「虫取り網っ!」
私はいそいでバックから虫取り網をだして(どんなバッグなのかは企業秘密です。)
見事なキャーッチ。
「チョコ、チョコ。」
袋なんて、箱なんて、投げ捨てればいいんです。
とろける甘い香り。
あの美しい茶色。
そして甘美なる舌ざわり……。
完璧なのです。
師匠のツッコミなみに。
「はぁーーー。」
本日の学習
エイリアンはいいやつのようです。