5阿修羅降臨(柊)


図書室になにやら美人さんがきたのだ。
あの馬鹿兄はタコっぽい何かにスミをふきかけられてたのだ。
いい気味なのだ。


…………と思ったのだが、……阿修羅降臨なのだ。


「ったく……。あの女墨ふきかけた上にシラガだと?ふざけんな。いつか殺す。いつか。」
「松乃、まあ落ち着けなのだ。口調が乱れとるのだ。」
「あ゛ぁ゛?これが落ち着いていられるか。」


そういって持ってた本をテーブルにたたきつける松乃。
…。久々に松乃が怒ってるのだ。めずらしいのだ。
目が赤…というか紅玉色とやらになっているのだにょ。
アヤツは怒るといつも目の色が変わるからわかりやすいのだ。
蔦乃(父親)と同じ色なのだ…が……。
正直いって殺気が……。殺気が……。


「だから落ち着けなのだ。」
「殺す殺す殺す殺す。アイツ絶対殺す。」


だめなのだ。落ち着かないのだ。
髪の色バカにされたというか、そこを突かれたのはさすがにマズッたのだな。
アヤツ、あの髪の色気に入ってたのだからなのだにょ……。
今回ばかりは同情するのだ。


松乃が髪をさわったと同時に根元から元の白に戻ってく。
あれだけアヤツはエイリアン’sパワーを人前で使わんよう気をつけていたのにだな……。
相当怒ってるのだ。


はぁ。


水林&朝月隠し子は、おびえて朝月の後ろに隠れてしまってるのだ。
工藤・朝月・柏原は……。
あれは松乃の雰囲気とエイリアン’sパワー、両方に驚いているのだな……。
目を白黒させてるのだ。


………ここは柊がなんとかするしかないのだにょ。はぁ。(←本日2回目)


「殺す殺す殺「お兄ちゃん」すっ(ピタッ)」
お、止まったのだ。


「晩飯手料理、我輩がおごるのだ。それで手を打て。機嫌を直せ。」
「……。デザートつく?」
「つける。」


しぶしぶといった感じで席につく松乃。
目も元に戻ってる。
成功……なのだが………。


正直言ってキレた松乃は我輩でもまだ慣れないのだ。



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