5普通じゃない自覚ぐらいはしてるよ(松乃)


ヘイ!愛しい愛しいやなぎのお兄ちゃん、松乃です☆………。
……。いやさ、自分がシスコンなのは重々分かっているけどさ…俺。
やっぱ心配なんだよ、我が妹はいくらエイリアンっつってもやっぱ女の子だし、俺よか常識ないもん、アイツ。
だからこそ工藤姉妹、姉の方に頼んで無理矢理入学してきたんだけどさ……。


ちなみに俺が今いるのは屋上。
どうせ入学式とかメンドイからここでサボるつもりだ。 うん。天気もいいし最高の昼寝日「バタンッ!!」
……。誰か来た。っというか俺を見てすごく驚いている。
ごくごく普通の男子生徒だ。


自慢じゃないが俺は父親似だったため背は182p。
おまけに白髪で目は青いし、何より(個人的趣味で)今現在白い長ラン着てる。
……。マズイ。どっからどうみても威圧感タップリの不良にしか見えない。


別段グレてるわけでもない「王子様〜!!どこにいらっしゃるのですか〜!!」んだけど。


…。遠くから女子の声。眼の前の男子生徒が冷や汗流してる。
…。そうか。コイツ追われてんのか。というか王子様ってなんだ。


「あのさ……。」
「……。何ですか。」
やっぱり警戒されてる。


「とりあえず隠れとけよ。俺が何とかしてやるから。」


……。あれからだが、男子生徒が給水塔裏に回ったと同時に女子生徒が屋上に来た。
西校舎側に走って行ったと教えたら見事にだまされて行った。


……すごく睨まれていた気がするのはなぜだろう。


「ありがとうございます。助かりました。」
礼を言われた。
「いや……それはいいんだけどさ……。もしかしてさっきの彼女「いや、赤の他人」


全否定されている。
ちょっと先の女生徒が哀れに思えてきた。


「スペース半分使うか?」
「助かります。」 敬語なのは俺が先輩に見えるからだろうか?(いや、実際そうだけど)
男子生徒は俺の隣に寝転ぶと、黙々と読書をしだした。


うん、やなぎ。兄ちゃん奇妙な屋上仲間ができたみたいだよ
(そういえば、この男子生徒は俺がやなぎの兄だということを知っているのだろうか)



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