7アボカドと愛の力(水林)
はぅぅ、やっぱり運命の人(注:朝月(王子様))に会うと胸のトキメキがとまらないですねぇ……。
踊るような足取りで学校の廊下を歩いています。
「!!あ……あ……」
喜びが体中をかけ巡ります。
「アボカドだぁーーーーーーーー!!」
ほらそこ、「えっ朝月じゃないの!?」とつっこまない☆
(ここからは第三者視点↓)
ズザザザとスライディングして、手に妙にフィットするあの球体、みずみずしい、
さわやかな緑色、ざらざらとしているが決して痛くない、
すばらしい「畑のバター」ともよばれるすばらしい(二回目)
アボカドをやさしく、包むようにとった。
ムシャムシャ、クチュクチュと廊下にひびく音。
もはや、近辺には人の気配はない。
「はぅぅ、おいしいですぅ!!」
かわいい声がひびく。
が、顔を上げると、
弥生の目はハンターの目と化していた(怖っ)
獲物を狙うライオン、肉を狙うハンター (え)
本を狙うどこぞの人(ええ)
とにかく赤くかがやくようになっていた。
弥生の目にふと、動くものが見えた。
ヒョコヒョコと影が動いている。
「はぁっ……王子様!!」
王子様とよばれる朝月峰(←パペット)がパクパクと口を動かしている。
「ダ・ブ・ル攻撃!!」
マッハの速さでかけつけ、残像さえものこる。
キキーーッとタイヤの止まる音(上履きが廊下をすべる音)
そこには王子様(だからパペット)がおちていた。
「はぅぅっ王子様ぁ……!」
ふと後ろに黒い影……「スッパーン!!」
「きゃうんっ!!」
「…つっこませてもらうよ、水林さん。
まずどうしてアボカドが学校でおちているのかをなぜ不思議に思わない」
「スパーン」(←叩く音)
「その2、何故アボカドごときに4行も使う!?」
「スパパーン」
「その3、僕を王子様と呼ばないでほしいと言ったのに君の耳は節穴なんですか。で、君はパペットと生身の人間を見分けられないのかっ」
「スッパーンッッ!!」
「す……
全ては愛の力なのです!!」
「それでオチ!?」
「ドスッ」(←もうさした。)