6ツッコミ同盟(工藤)



昨日は本当に大変でした。
はぁ・・・今日がエイリアン転校2日目です。
ですが私はエイリアンにかまっている暇なんてないんですよ。
昨日の弥生ちゃんの王子様発言で私は決めました。


―朝月 峰君―
私の名前を唯一まちがわないで読んでくれた人。


「朝月君っ。」
やっぱりHRまでの時間屋上にいたようです。


「あぁ、工藤。」
「朝月クン……私のプレゼントうけとってもらえませんか。」
おそるおそるリボンで結んだ箱をわたす。


「私……ずっと前から……朝月君と」
「と?」





「ツッコミしたいと思っていました。」




あの弥生ちゃんをあしらう冷静な態度。
華麗なよけ……。
どれをとっても


「師匠と呼ばして下さい。」



「えっ。いやだ。」
「………ダメですか。わかりました。でも気持ちだけは受け取ってください。」
そういって箱の中身を出す。

「私特製の特大ハリセンです。」
「あっ……。いや。」
師……失礼しました。朝月君は バックの中から何かをだしました。

「僕、もう持ってるんだ。」


光り輝く朝月君にハリセン。
かっこよすぎです。これが弥生ちゃんのいう『はぅぅ』な気持ちなのですね。

「ではツッコミ同盟ですね。」
私が出した手を微妙な笑顔でとったのはきっと幻覚ですね。

「工藤のハリセンは?」
「大丈夫です。私、対エイリアン用の『ピコピコハンマー2008』を発明しましたから。」

さぁ、待っていてくださいね、エイリアン。
私のツッコミ魂は今全開ですから。


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