9世にも奇妙な物語(ver.人参)


気がつけば体育災は終わっていました。
どうやら熱でもあったようで……なに1つ覚えていません。
そこへイアンがこの世の地獄を味わいつくしたような顔で面白い話をして下さったので話します。





=世にも奇妙な物語=


「第1種目目始めっ!」


ついに始まっちゃったんだよな、この種目。
嫌な予感しかないのは僕だけだろうか?


「キャ、キャキャ、キャッキャキャ、キャロキャロ〜キャロット♪」
うん、何かな?この某スパゲッティーCMのパクリのような曲は。


「第一問っ。
今みなさんの前には4oマスのノートとペンとかがあるはずで
そこに1文字1マスで本名を書いて下さい。」


よく見ると、僕らの前には机があって、それぞれノートが1枚置いてある。
ちなみにその机もしきりがあって、隣の人が見えないのは何故だろう?
まぁ、とりあえず名前を書こう。


「おっ、シャーペンみっけ。」
意外と紙のすぐ近くにシャーペンはあった。のだが……。


「でない、芯がでないっ。」
芯は入ってるんだけれど、あれだな。
見事にラスト1oぐらいしかのこんなくて、押しても押しても書こうとした瞬間、もとにもどるってやつ。


「うわっ、つまった。」


しかも、どうやらこれが3本ほど入ってるらしくて、中でつまった。
押してる感覚が違うんだよ。
ねちっこい、ねちっこいぞ周。
やることが大胆じゃない癖に地味に心が痛い。
あぁ、ぴったりお前の性格だ。


しかたがないから、ゆっくりとシャーシンを中からだす。
………真面目に1oくらいだ。


そして、それを手に(指先で)持ち、いざノート。
「バキッ、バキッ」
あえなく2本失敗。
さっ、最後の1本だ。しかもこれ、なにげに1pはある。
長いということはそれだけ折れやすいんだ。
そして1度折れたシャーシンはすべりやすくなって、使えない。
集中するんだ………。


「キャ、キャキャ、キャロキャロ〜♪」
「ふざけんな、周。」
思わず叫ぶ、僕。つい手に力がこもる。


「バキッ。」
あぁ、神よ。僕はこれまで絶望なんてさほどしたことはなかった。
だが、このバキッは。バキッは。


「イアン、まだ校庭の砂がありますよ。校庭の砂。」
はげましているように聞こえるがよーく考えてみよう。
僕の名前は『影賀薄』だ。画数にしてみよう。
『15  12  15』となる。
そして4oマスの小ささをしっているだろうか。
しかも周は最初に本名と言っているん
キャロットではいけない。役に立たないミックネーム。
せめて、イアンではいけませんか?


僕は砂を横目で見る。
砂にすら笑われている気がした。       〜fin〜





「イアン、2種目はどうなったのです。」
「ア゛ア゛―――――――――――。もう僕にその話をしないでくれ。
もうやだ、もうやなんだ。知らないーーーーーーーーーーーーーーーー。」
「ただ単に作者もメンドかっただけでは?」
「知らないーーーーーーーーーーーーーー。ア゛ア゛――――――――――――。
いやーーーーーーーーーーーー。体育祭ギラ゛イ゛――――――――――――。」



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