9K.teacherと柏原とポテチの三角関係
ポテチ図鑑……。
あの表紙がものすごくものすごく恋しい。
「おーい柏原ぁ。なんしちょっとよぉーー。」
只今、授業中です。
「考え事してました。すいません。」
「ちゃんと聞いとけよーー。えぇっと……」
『ポテチ図鑑
ポテチ図鑑
ポテチ図鑑
ポテチ図鑑
ポテチ図鑑』
パシッ(イタッ)上を見上げればメタボでメガネの先生が地理図鑑持って立ってた。
「お前……ポテチ図鑑ってなくなったあれだろう?」
「あぁハイ。そうですけど。」
「しかしあんな本かりる奴いたんだなぁ」
「ですよねー」
「俺の愛読書だったのにさぁーー。」
は?
「今、何て?」
「えっ、愛読書?あぁ、言ったが……。」
キーンコーンカーンコーン
「まじないわぁーーー。」
わざとらしくKティーは若者言葉を使って場をわかせた。
「今日はここまで。」
わぁ、お父さんだ。うん、先生、貴方ひまだったんですね。
てゆーかぁ、先生と愛読書がいっしょとかぁ、マジアリエナーイ。
俺がぁ、ポテチのぉ、恋人なのにィ。