5恨みってまずなんですか(柊)


トゥルルルルル、トゥルルルルル、ガチャッ。
「はい、もしもし。」
「紫堂、どうしようなのだ〜〜〜〜!!」
柊なのだ。図書組の本がなくなってしまったのだ。


「へ!!どうしたの?(いきなり電話して。)」
「図書組の本がかくかくしかじかでなくなったのだーー。」
「うわー。またそりゃあ大変だねぇ。」


いっしょになって心配してくれるのだ。やっぱり紫堂はやさしいのだ。


「で、ところでなのだがどうしてとられたのだろうなのだにょ。」
「んー。」
にょ。紫堂悩んでるのだ。


「恨み……っとかそういうのじゃない?そんなマイナーな本とろうと思う人いないだろうし。」
「そうか。で、うらみとはなんだ?」
よくわからないのだ。


「黒く黒く黒く、藍垣先輩のような感情だね。」
「そうか、工藤姉妹のような感情なのか」
「いや、ちが……うこともないか。」


にょー。なんか一人で納得してるのだ。

「でだ、紫堂『犯人』とやらに心当たりはあるのか?」
「ごめんなさい、他校生なのにわかるはずありません。(キッパリ)」


うーん、紫堂でもわからないのだな……。
難しいのだ。



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