6結論=雪羽は可愛い(柊)




「にょ〜。やはり雪羽は可愛いのだにょ〜。」
「うん、そうだね〜。ちょっと恥ずかしがってはにかんでるとこた、特に可愛いですよねー。どこぞのKYとは違って。」
「松乃の奴もいい彼女に巡り合えてホントよかったのだなー。性格自体は(シスコンを除いて)よいのだからな〜。
どこぞの奥さんに愛想つかれて離婚協議中なやつと違って。」
「やなぎちゃん……。」
「何なのだ。」
「怒るよ?」
「大丈夫、我輩すでに激怒中なのだにょ。」


ダンスパーティーなのだ!
美人さんがホント多くて、血が騒ぎそうなのをぐっとこらえているのだにょ。
(注:やなぎちゃんの趣味の1つ=人様に抱きつくこと(不特定多数))
それでなのだな……。



「やっぱり僕の息子にもあのくらい可愛い彼女ができたらなぁ……。(ガスッ)」
「出来るのではないのだ?(ゴスッ)」
「君がそんなこと言うなんて珍しい……。何たくらんでるのかなぁ(ガコッ)」
「別に何も、我輩お前の息子には会ったことなぞないが、榊から『お前に似てなくて美形だ』と聞いたことがあるのだ。


(ゴキョッ)」 我輩、何のインガかこやつと踊ってるのだ。
蹴りと突きの繰り出しあいなのだにょ。
血で血を洗うダンスパーティーの真っ最中なのだにょ。



「やなぎちゃん、僕が君が(腹立たしいことに)同じ顔なの分かってます?
それって君まで顔悪いってことになってるの気づいてます?」
「我輩、色気より食い気を取った時点でそういうことに関してはあきらめているのだにょ。でも……」
「でも?」
「松乃と雪羽を見て……ちょっと羨ましいと思う……のだにょ。」




我輩、水林でもあるまいし、さすがに『何時か王子様が〜。』というのはさほど信じてないし、『愛』だとか『恋』だとかはよく分からないのだにょ。
ただ『恋』とやらに一生懸命な雪羽や水林はとっても光輝いて見えるのだ。
それは凄く羨ましいのだにょ。
(水林は……最近少し憐れなのだが……。)


「我輩も彼氏欲しいのだ。」
「出来るとでも?」
「思ってはないのだが、離婚協議中のお前に言われたくはないのだにょ…」
「……。」
「……。」
「ガスッ!」
「ゴキョッ!」





〜その頃の松乃さんと蓬ちゃん〜
「……ったくやなぎも橘さんも相変わらずだな。」
「やなぎちゃんも、同じクラスの男子でもさそえばよかったのに。」
「いや、あいつの場合な……」
「場合?」
「同じクラスだと女子しか心当たりがなかったらしい。」
「……」




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