7午後の彼氏持ちwith3月さん




劇、やなぎちゃんと見に行ったんだけど……。
初音ちゃんかわいそうだったな。
泣いてたみたいあったけど・・・・。そっとしておこう。

それよりも今は眼の前の光景をなんとかしよう。
目の前の光景=@松乃さんに蹴りと突きを繰り出す弥生ちゃん   と、
       Aそれを必死によける松乃さん          ……を。


〜10分前回想〜
「やなぎちゃん、これからどうする?」
「我輩は食い倒れの旅(屋台巡り)に行くのだにょ!」
「そっか。私は一度松乃さんのとこ行ってくるよ。」
劇も見終わった私は、もう一度控室に顔を出しに行っていた。
で、そこで出会った。弥生ちゃんと。

「はぅぅっ!さっきの帽子の先輩なのですぅっ!」
「あ、さっきの。」
「またノッポ野郎に用事なのですか?」
今度は隠さず『ノッポ野郎』って言ったよ。
で、そこできた。松乃さんが。


「お、蓬!!きてくれたのかってウォっ!?(←すねけられた)」
「何こんな綺麗な先輩を呼び捨てにしてるのですかノッポ!!」
で、(多分)ここで踏んだ。松乃さんが(地雷を)




「えっだって……。俺の彼女なんだけど。蓬は。」




「…………なんで……」
「「え?」」


「なんで貴方が私よりも先に彼女作ってるんですかーーーーー!!」




「えっえっえっ、ちょっと…」
そして現在に至る
(回想終わり)



「私でさえ……。私でさえ王子様と結ばれていないのですぅ……それなのに……(左回し蹴り)」
「いや、そう言われても俺知らねぇよ。(右腕でガード)」
「どうやってたぶらかしたのですかっ!!お金ですか、物ですか、それとも弱みを握って脅したのですかっ!?(ドロップキック)」
「どれも、違――――う!!(避ける)」
「ユキトーも何か行ったらどうなのです!(廻し蹴り)」
「ボクは知ってたよ。」
「ユキトーの……。ユキトーの馬鹿っ!!



そしてくるっと振り返り……。え、なんかちょっとこっち来たんですけど。
「考え直して下さいなのですぅっ!」
「えっ!?」
「普通に考えてあんなノッポ野郎と貴女がつりあう訳ないのですぅっ!!
はっ、私いい脳外科医さん知っているですよっだから……」
「ごめん。好きだから付き合ってるんで……別れたくはないな。」

そう言うと 嬉しそうに顔をほころばせた松乃さん。
そう言うと 世界の終りのように打ちひしがれる弥生ちゃん。



……………文化祭初日が終わる。




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