1帽子は必須アイテム(雪羽)




何かゴタゴタとかミシンとかあった気もするけど始まっちゃったよ文化祭。
……。それにしてもこの学校の文化祭の力の入れようって何なんだろう。
屋台とか出まくってるし、劇も凄く凝ったセットだし。
そういえば去年はやなぎちゃんの『エイリアン歓迎会』も兼ねてたんだったか。
あの頃はまさかそのエイリアンが『義妹』になるとは思わなかったな………。
って今はその話じゃなかった。


「すみません、柊先輩はいませんか。」
実は今、松乃さんに忘れ物を届けにきていたりする。
魔法使いなのに、一番肝心な『魔法使いの帽子』を忘れたらしい。
『ごめん、蓬!!あれ無いととても魔法使いに見えないような格好なんだって!!』
らしい。


一・体・ど・う・い・う・格・好・し・て・る・ん・だ
凄く気になる。


ということで今舞台横の控室?に来ている。
阿賀紗学院だからというか何というか凄く広い。何処にいるんだ松乃さん。

「すみませんなのですぅ。ノッポ野ろ…柊先輩の場所、知らないのですぅ。」
あれ?場所聞いてみたはいいけど何か不穏な言葉が聞こえた気がする。
ノッポ野郎って聞こえたきがする。

「弐号機ならあっちにいるよ。」
男の子?いや制服で分かったけど女の子か。が教えてくれたけど………。
弐号機って一体なんだろう?(壱号機もいるのか。)


「あ、蓬!助かった!」
よかった……松乃さん見つかったよ。
格好は全然大丈夫じゃなかったけど。



アレ?魔法使いだった……よね?………なんかすっごい服凝ってるんだけど、
っていうかこれ『王子様のお付きの人』ぐらいのレベルの豪華な服なんだけど、
っていうか上から下まで真っ白なんだけど。
確かにこれは帽子ないと魔法使いに見えないね。

「うぅ……あのノッポ野郎今日も背が高いのですぅ……。」
「弐号機、なんで真っ白なんだ!!魔法使いの基本は黒だ!!」
「黙れ行灯撫子。俺は白が好きなんだ、個人の自由を尊重させろ。」
言い争いを始めてしまった。
取り敢えず帽子を渡して帰ろう。


「松乃さん、これ帽子。」
「あぁ、ありがとう。ってうぉっ!水林、膝を蹴ろうとしてくるんじゃない!!」
「うるさいのです!死ねばいいのです!」




………。やなぎちゃんも待ってるし帰ろう。









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