5某有名曲のリズムにのって(イアン)




イ・ア・ン・君・の・ミ・シ・ン・工・場 ←序章


(このシリーズはただでさえジミなイアン君がジミにミシンを使い続ける話しなので、
BGM推奨曲なのでカオモフラージュさせてもらいたいです。)



朝、起きた。目が覚めた。机の上にミシンがある。
(モーツァルト作曲、某有名曲のリズムにのって どうぞ)


もう一度、机見た。何か紙束おいてある。
これは何なのだろう?
なんか注文書ぽい?
紙束を見つめると、信じたくない現実だね。
僕あての 文化祭の いしょうの注文書。

イジメ!!   1、2着なら作れるのに……
イジメ!!   この紙束なんだろう
イジメ!!   50着はありそうなのに
イ・ジ・メ!! 文化祭は14日後

                        タランッ。



「ってタラン☆じゃないよぉ。」


待て、待て おちつけ 僕。ゆーっくり深呼吸して、ゆーっくり考えよう。
「とりあえず、この紙束読まなきゃね。」
ということで数多くの紙の中からとりあえず一番上をとる。


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Dear イアン
後夜祭のドレスは自前らしいので作っておいてください。
布はそこにおいておきました。他の方から頼まれた分も一緒です。
                           By周

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ミシンの横にある黒い布を横目に次、行ってみよー。




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パッシーへ
後夜祭のドレスと文化祭のドレスねぇ。
光矢さんとのシンデレラなんだから、手抜いたら、ねぇ。
                       初音より

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ねぇって何だろ?ただの語尾かな……語尾だといいなぁ。
まぁ、次だね。




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中等部生徒会長へ
  あなたの持つ数少ない特技が裁縫と聞きました。
地味ですね。ともかく、節約のため僕とピ力チュウとバイオレッタとビリーの分の
ドレスとタキシード作っててください。
                      行灯

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3行で4人分頼んで来たよ。びっくりだね。次…いこうか?




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先輩へ(名字何でしたっけ?)
  先輩、ダンスパーティーなのですぅ。私は王子様と踊るのです。
はぅぅ、楽しみですぅ。なので、王子様と私の分お願いするのですぅ。
ちなみに、私のドレスはピンクでレースたっぷりでお姫様〜って感じでお願いしますぅ。
型は作ったので至急作ってくださいね。        
                   By王子様だけのお姫様

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そっ、そう。これは水林さんよかったねがいいのかな?朝月君ドンマイがいいのかな。
というか型作ってくれたんだ、よかった。
って違うよ!型ないとサイズ分からないじゃないか。
えっ、なに?適当でいいの?
けど、適当だと「ねぇ」ってなるんでしょ。
えっ、僕どうすればいいの。   ………………まぁ、次いこうか。





愛しの薄へ===================================

やっほー、薄大好きのお兄ちゃんだよ。元気―?
あっ、今うなギーのアルバム5冊目コンプリートでとってもテンション高いよっ。
おっ、本題に入ろうか?
まずっ、1つ目。生徒会の皆がドレス悩んでたから、薄が裁縫得意って言っちゃった。
そしたらすごい数の人が頼んできたよ。
人気ものだねっ。そして、机の上にあるミシンはお兄ちゃんからのpresentの最新式だよ。
使ってねぇ。

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………ツッこみどころが多すぎる。
僕は周みたいにツッコミンじゃないけど、3つは見つけたぞ。
まず、『1つ目』って『2つ目』がないじゃないか。
次に何が『人気者』だっ。ハツの紙を見ろ。『パッシー』って書いてあるぞ。
これが本音だろ。
さいごに『present』って何だよ。『プレゼント』じゃだめなのが
『トォッ(t)』は『ト(to)』の音で代用できるんだ。
駄目だ……つかれてきた。………次いこうか。




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2枚目だよ。
2つ目なんだけどね、ダンスパーティーの音楽は吹奏楽部にお願いしてたんだけど、
なんかピアノとオーケストラっぽくしていらしくて、
ピアノしてくれる人さがしてたら母さんが持ってた薄の弾いてる「蛍の光」の音源をCDにして渡したんだ。
そしたらっ、是非薄にピアノしてほしいって。すごいねっ。
お兄ちゃんとっーーても嬉しくて勝手にOKしちゃったよ。
なんか口で言ったら薄起こりそうだからお手紙にします。
曲は全部で11曲。楽譜は机の上だよ。
今日から始めたら1日1曲で3日余るねっ。じゃあねぇーーー。
           Byお兄ちゃん

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「はぁーーーーーーーーーーー!!」
ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと。
何してんの、バカじゃないの。はっ、えっ、嫌がらせ?
あぁ、嫌がらせかって違うでしょ。
ピアノって1日1曲できるようなもんじゃないんだよ。
人様の前なら最低でも1カ月はしないと。
なのに何OKしてんだよ。
手紙でもキレるよ。

えっ、何これ夢?あれ、つねった頬が痛いよ。
おかしい夢じゃないのかな? 嘘じゃないの?
えっ、現実! これ現実? けど机の上の楽譜の束と注文書ゆれてるよ。
えっ、はっ、はぁ? 何、ここはドコ?私はダレ?
バタン、 僕の意識シャットダウン。


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