2ハロー、ビリー(行灯)


ボクは愛しているーーーーーー本を読んでいた。
静かである……つもりだったのだが。
水林と壱号機がポテトチップスのとりあいをしていた。


……いいのだろうか。
あのノッポモッサリの持ち物ではないのだろうか。
……まぁいいや。
ボクには関係ない。
まぁオチまで見えて「ビリイィィィィッ」


おぉ、ハロービリー、久しぶりだね。
……違った。
予想通りだった。驚骸。ワォ。


ポテトチップスが全て、虚空へと舞い上がった。
皆がみつめてる仲、まるでスローモーションのように下降するポテトチップス。
そして2人(1人宇宙人)にふりかかった。


呆然。


沈黙、惘全。


……鼻歌が響いてきた。
「あ。」と皆がいった。ボクは傍観者だよ。
ノッポは、……力が抜けたらしい。
図鑑が、……あぁ、倒れた。
大丈夫かな。


ボクは初めてちゃんと目を本から上げた。
そして、倒れたノッポを見つめながら言った。

「ポテトチップスが堕ちたね。」


ノッポがビクンッ!と痙攣して、また沈静した。


……あれ、なんで皆さん、そんなこわい顔してるんだい?
本当のことじゃあないか。


「ねぇ、ピ力チュウ。」
『ピーカー……』
どうしたんだい、そんな微妙な反応。


水林、そんな『くそノップに嫌がらせ、成功しました☆』みたいな、
顔してるんじゃなくて、片付けるんだよ。
ボクは帰るからね。


ガタッと席をたつと、同じタイミングで平凡王子が席を立った。


やぁこんにちは、平凡小市民王子。


さて、これからどうしようか?



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