6兄の心、妹知らずPart.1(柊)


朝起きました。
朝食食いに一階におりました。
服が置いてありました。


……何なのだ、コレは?


今現在、7時。5時半に起きてパソコンしばらくやってたらこんな時間になったのだ。
この服を置いたであろう張本人(松乃)は台所にいるようなのだ。
鼻歌が聞こえてきている。


もう一度見てみよう。
……やっぱり服なのだ。しかも何気ブランド物だったりするのだ。


上はピンクのパーカーに白のロゴ入りTシャツ。
下は黒を基調にピンクと白のチェック模様の3段ミニスカートと黒の7分丈のスパッツ。


……かなりくやしいことになのだがセンス自体はかなりいいのだ。


「やっなっぎーー!!起きたのか〜〜?」
台所から馬鹿が来……。
……。何なのだコレは。(2回目)
白長ランじゃない松乃がいるのだ。


青いデニム地の上着に白無地のTシャツ。
下は黒いGパン(しかも無駄に足が長く見える系なやつ)。
手には指の部分がない皮手袋(バイク乗る時にはいつもしているのだ。)


……。くそっ、なぜこやつはセンスいい上にスタイルいいのだ(153pと182pの差)。
我輩も……、柊も後5p……5pぐらいは欲しいのだーーーーーー!!


「いや、榊さん(母親)に似た時点でお前の身長は155pが限度だ。あきらめろ。」
「心読んだ!?」
「いや、お前ダダ漏れだったぞ、本音が。」
「(汗)」


とりあえず朝食につくのだ。
今日のメニューは卵サンドとサラダと牛乳。
うん、うまいのだ。


「とりあえず食ったらすぐ着がえろ、やなぎ。兄ちゃんがお前もバイクでつれてってやるからな。」
「待て、何の話だ松乃。」
「花見。」


サラッと言った。初耳なのだ。


「聞いてないしお前なんかとは死んでもいかないのだーーーー!!」
「図書組全員参加だ。兄ちゃんだってお前が兄ちゃんと行きたくないのは分かってる。『今回はみんなで行こう!!』的なやつだ。」


……、あ、そう。


「とりあえず服は買っといた。お前放っとくと絶対和服で行こうとするだろ?」
「(ギクッ)←図星。だからってなんでわざわざブランド物をなのだ……。」
「ヤフオクで2000円だ。兄ちゃんのもバーゲン1000円均一のやつだ。」
ヤフオクすごいのだな。


「去年榊さんたちと、紅葉狩りに行った時花見にも行きたいって言ってただろう、やなぎ。
ちゃんと兄ちゃん手作りのお重弁当まで作ったんだからな。」


覚えていてくれたのだな・・・・・。ちょっと感動。
というかなのだ。こやつのシスコン度が最近下がってきた気がするのは我輩の気のせいだろうか……。


「とりあえずついたら膝枕な、やなぎ。兄ちゃん楽しみにしてるからな。」


気のせいだった。とりあえずアッパーかましたのだ。3秒で復活されたが。








(図書組といっしょなら心配ないか、ていうのはやなぎにはまだ内緒だな。)



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