8『眠』と書いて『ミン』と読む(柏原)


屋上が何やら怪しいやつらの溜まり場になっている頃、
数日たっても俺は眠っていた。


「ねむいんだよなー。こんど朝月に屋上つれていってもらおうかな。」


ねる。おやすみ。



――ということで、花鈴は。――
はい、今日は係決め。
新学期になってからは一度学校に来たんだけど……


「眠(ミン)」


っていってさ、寝てそのまま。
1時間目からすっごくねててさ、なんども起きろって注意されてたんだけどさ、起きた瞬間、目閉じちゃって……。
どんだけ寝てないんだろう、この人。


ふと後ろを見れば朝月くん。
きれいにねてるなー。
やなぎちゃんは春の陽気にさそわれてかふにゃーってなってる。
あーねむくなってきちゃったなー。


「柏原の係りは……ボランティアでいいか。」


ん?ボランティア?


「じゃあ、皆なりたい係を黒板に書いてけーー。」


ボランティアにします!!何がなんでも!!!!


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