７.２つの楽器のための『蛍の光』〜前編〜
例えば、この気持ちを表すのにふさわしいのは『虚無』とか『後悔』だとかそういうものに近いのですが、
そんな簡単に言い表せるものではありません。
どちらかというと、崖から友達2人が落ちそうになっていて私には1人しか助けられなくて、
Ａ君を助けようと思ってひきあげたらそれがＢ君で、
そうこうしている間にＡ君は崖の下へ落下していて、
横を見たらＢ君が涙ながら「ありがとう、ありがとう」といって握手を求めてくる。
そんな感じです。
つまり、何ともいえない。
又は、家に帰ってきたら隣のどんなことにも耐えられる
『スーパーミラクルポジティブ』の家からエンドレスリピートで『蛍の光』
(やけに難しいバージョン)が聞こえてきたりとか。
又は、その蛍の光ピアノバージョンに合わせてソプラノリコーダーを吹いている自分に気づいた感じとか。
又は、それでもめげずにソプラノリコーダーを吹いていたら、やけに美しい夕日が目に入ってきたときだとか。
そんな感じなのです。