2神様はそんなにも私がお嫌いですか(工藤)




〜こうへん〜 時は変わり同時午前11時30分。
卒業式もフィナーレへ近づき卒業生代表があいさつである。


「卒業生代表「あ、私でーす。」……工藤初音。」
うわぁ、先生かわいそう。
形式ぐらい重んじて下さらないかしら、あの愚姉。
けれど、そんな姉とも(イトコだけれど)今日でお別れです。
なんて言ったってこの学園には高校はないのですから。
ハツ、これからは光矢お兄ちゃんと幸せに永久の旅へ出て下さい。


イアンは朝から変な笑いをしていたので気づいていなかったようですが、私には気配ですぐわかりました。
光矢お兄ちゃん(つまりはイアン兄)はいま、この町に帰っています。
きっとハツを迎えに来たのでしょう。
どうぞ、一秒でも早く連れて行って下さい。
そしてこの学校は私が………


「この3年間で学んだことは数多く、どれも素晴らしいものでした。」
あれ、変ですね。ハツがまともなことを言っている。
「できることなら、もう少しでも長くここにいたい……」
なんでしょうこの間は。
「そう、ここにいたいって思ったんです。思ったからには実行しなきゃってことで、

ここに高等部設立を宣言しまぁーす。」




………………………・・・・・・・・・・・・・  ・  ・   ・  ・ 

「ちなみに、高等部生徒会は、高等部を作る手伝いをしてくれた『影賀光矢』先輩が会長で、私が副会長です。
もちろん、学園代表は中学校生徒会から高等部へ全権がわたるんだよねぇ。
だから中等部生徒会実質私たちのパシリになるわけで、つまり、次期会長には『影賀薄』を任命しますっ。
みんなー、これからもヨロシクッ。以上工藤初音でした。」





………・・・・・・・・・・
「フ…フフフッ、フフフフフフフ」
そうですか、そうですか。
神様はそんなに私が嫌いですか。


「フフフフフフフ………」
1つ前方にイアン発見っ。
んっ、泣いてる?
身動きせずに泣いてる?
声もたてずに涙を流してるっ!


「周……」
「フフフフ、イアンどうしましたか」
「人はね、本当に悲しいときね、叫んだりできないんだ。動けなくなるんだよ。」
「フフフ…、私はですね。笑いが止まらないのです。イアンも笑ってみてはいかが?」
「そ…う…だね。ふ、ふふ、フフフフフ…」
「「フフフフフフフフフフフ」」



今僕(私)達の長い長い戦い第2Rがスタートした。



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