3さあ、何をやろうか(朝月)


模擬店を出さなければいけないらしい。
「とゆー訳で模擬店をします。何がしたいですか。」
「朝月クン、言ってても埒があかないので紙に書いて投票したらどうですか。」
「……それはいいね、でもタッパーか袋かなんか……」
「ありますけど」

工藤はバックから某K先生が持っている新幹線『つばめ』の袋を出した。
「……工藤、それどうやって入れてたの」
「企業秘密です」
「………。」
「………。」
「それじゃあ何か紙の切れはしに書いてこの袋の中に投票して」


一時静かになり、カリカリという音が図書室中に響き渡った。
全員が投票したので、開票する。


「まず……、これは……人形を売りたい……あ、工藤、ホワートボードに書いてくれない?」
「いいですよ」
「御免、他の奴使えないのばっかだから……ん?ポテチを売りたい?次……。次、喫茶店。」
「王子様、ひどいです!なんで一回目の『次』のとき明けた紙を丸めてゴミ箱に投げるんですかっ!」
「それはね水林君『メイド喫茶』なんて事を書いた奴がいたからだよ。こんな事を書いた奴はよほどの馬鹿か文化祭が嫌いなのかのどちらかだね。」
「はぅぅっ、でも票に入れてくださいですよ。」
「……分かった。工藤。メイド喫茶も入れててくれないか。」
「……了解です」
「も1個、コスプレ以外なら何でも良いも書いてくれ」
「……わかりました。」
「ということで喫茶店で決定だな。」
「にょ!?なんでだ朝月」
「他のは無理だからだよ、まず、メイド喫茶は却下。」


4人中2人がうなずいた。


「ポテチを売ってても意味がない」
4人中また2人が頷いた。


「最後に、小物はどこか店で買った方が安いから売れないだろう、手作りも今更無理だ。」
「にょっ!!そうなのだ!!」
エイリアンが驚き、4人中3人が大きく頷いた。


「よって消去法で喫茶店決定だよ。  ポテチは喫茶店で出せばよいし、小物はブースを使って売りたいなら売れば良いし、  メイド……メイドは個人的にやりたい奴がやればいい。  ちなみに助っ人を1人につき1人ないし2人集めてくること。」

最後の言葉でちょっとしたブーイングが起こったが、気付かない振りをした。


というわけで、喫茶店。やります。
僕は基本的には動きません。



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