1模擬店を見よう!(工藤)


みなさん劇はどうだったでしょうか?
私はともかく疲れました……。


次に、みんなで模擬店をすることになったのですが、
あのエイリアンはどういうものをするのか分からないようで。

どうせ今日は暇なので、
(明日、店をだします。前日まで決まっていなくていいのかなんてツッコミは0点ですよ。)
店をまわっています。


「にょー!食い物を売っているのだ!」
「アボカドッ。アボカドはありませんか。」
「ねぇーだろ、そんなもん。それよりポ・テ・チ!!。俺の恋人。」
「甘いもの…ないかな。」

私、舞台のかたづけで遅れたのですけど・・・・・なにこの集団。



1エイリアンは屋台に接近3p地点で香りにうっとりしてると思ったら札出したぁ!?  
 ここは私立だけどそんなお札なんて。

2アボカドを模擬店に売っているなんて考えないでください。
 どんな店なんですかっ。

3ポテチならコンビニでも言ってください。

4あぁ、もうお師匠様。
 そんなかわいく言わないでください。



で……考えてみるとすごくウイていますよね。この集団。
私、こんなのといつも一緒にいたんですか。


「しばらく、距離おこうかな。」
このままでは私の『静かで優等生』イメージが壊れるのは時間の問題なのでは。

という妙な感傷にひたっているとエイリアンが視界に。
「はっ、なにあれ。」
エイリアンの横にゴミ箱があるんですけど。
しかも『柊用』になってますし、てか入りきってないんですけど、カラの容器。


「にょ!工藤!」
「あら、柊さん。」
何故気付くんですか!!」
「今な、これ食ってたんだが、残り一枚なのだ。いるのだにょ?」

そういってエイリアンがさし出したのは
チョコポテチ」
「チョコポテチ!!」
なんか私と同時に走り出した奴がいるような気が、

「そうか、柏原も欲しいのだにょ。」
「はぅぅ、どっちがとると思いますか、王子様。」

そんな部外者をよそにこっちはマジですよ。

「柏原君、ご存じ?その袋、チョコって書いてるんですよ。」
「ポテチって書いてるし、工藤周。」
「いいえ、これはチョコです。私のです。」
「ポテチだっ。」


袋の両端をひっぱりあった見事な攻防戦。


「はなしなさいっ、このポテチを愛するとか言いながら無表情で食べる『ポテムゴン』。」
「はぁ〜?」
「そうです、あなたみたいな人は『ポテムゴン』なんて、とっくの昔になくなったような怪獣の名がピッーーーーータリですわ。」
「ネーミングセンス悪いし、そういうお前はツッコミオタクだろっ。」
「そのまんまじゃありませんか……。」

このバトル、エンドレスなのではないかと思っていたそのとき、
ポテチに近づくもの1人。

「「あぁーー、(王子様)」」
「ちょっと、おいっ。」
「ごめん、やっ、僕も甘い物好きなんだよ。二人とも食べなさそうだったし。」

いいんでしょうか、こんなオチで……。
少なくとも私はショックで立ち直れません。


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