6私のお庭学び舎(工藤初音)


本日より、ここが私のお庭学び舎となる学園……。
工藤初音 15歳。趣味はボケ。特技は黒魔術。好きなことはいたずら。
そんなどこにでもいる少女はとてつもなく困っていた。


目の前にそびえるのは高さ5mもあろう校門。
入学式の受け付けは8:30まで。現在8:24:44.


「どうやってのぼろうか。」
今日の占いは最下位だったし。
信じてはないがうれしくもないよね。
それによれば『1日のはじまりにあなたらしさをアピール!』
がラッキーポイントだとか。


信じてはいないけど。だけど最下位という屈辱をだまって見過ごすわけにもいかないんだよね。
ラッキーポイントをするならばここしかないっ。
と普段からどうでもいいことに使うわりに百発百中の私のカンが行っているの。
あなたらしさの中に校門を普通に通って歩くなんてものが入っているほど凡人なハツ様ではないのよ。


「おっ、いい木みーっけ。」
と、いうことでとりあえず校門横の木にのぼってジャンプしたっ。
(ハツ様は体育は得意です。)


通り越した、門を。
「ハッ、凡人がそんなに驚かなくでも。」
人を見下ろすのはいい気持ちだった。
そしてその人たちが大きくなっていく……まて、
「到着を考えていなかった。」
しまった、私にしてあるまじき……地面が近づく・・・・・もう無理か。





目をつぶったがなんの痛みもない。


「大丈夫?」
「はい?えっ、私なんで。」
気づけば何か見覚えのある人がいて私はトランポリンの上で?


「黒魔術応用本VのP25によれば、魔術者同士はひかれあう。
さらにP87によればある適度その出会いの瞬間も分かるんだよ。
お久しぶり、ハツ。覚えてるかな?影賀 光矢です。」


それは魔女と呼ばれるハツ様の初恋であったりなかったりとか。
ともあれ、この学園の正門に入って左に曲がって歩いて25歩地点にトランポリンがあるのはそのせいだったりなかったりとか。


学園伝説の7つです。
「なぜか正門にトランポリンがある」


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